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マイクロフィルムの保管について

様々な記録媒体が生まれ利用されている現在でも、マイクロフォーム(ロールフィルム・マイクロフィッシュ)は、長期保存性・高画質・規格統一性などの点で他の媒体よりすぐれ、学術研究における一次資料の保存と活用に最適の媒体とされています。その特徴を最大限に生かし、長期的な利用を可能にするために、以下の点に留意した保管と点検をお勧めいたします。


1.

保存条件

保存条件

相対湿度(%)

温度 (℃)

最高

最低

最高

セルロースエステル

ポリエステル

中期保存条件

60

15

30

25

永久保存条件

40

15

30

21

理想的には、温度は長期間にわたって25℃を超えてはならず、20℃より低い温度が望ましい。短期的なピーク温度は32℃を超えてはならない。

備考

1.

この湿度及び温度の条件は、1日24時間維持しなければならない。

2.

セルロースエステル及びポリエステルのフィルムを同一の場所で保存する場合、永久保存での推奨される相対湿度は30%である。

3.

湿度又は温度は短時間に変動反復しないようにする。

補足:

セルロースエステル(TAC)ベースは1990年代前半までに製作されたフィルム。
現在はより耐久性のあるポリエステル(PET)ベースのフィルムに切り替わっている。

2.

主な注意事項


(1)

保管場所
ちり・ほこりや、ペンキ・塗料等から発生する有毒ガスが進入しない場所に保管して下さい。また、調湿機能のある専用キャビネットが有効です。部屋の環境が上記保存条件の規定外となる場合でもできる限り低湿度・低温度に保って下さい。

(2)

包色装材料
帯、箱などロールフィルムの保存用包材は中性紙など通気性の良い材料を使用して下さい。箱が中性紙でない場合は、シリカゲル等の乾燥剤を入れ定期的に交換する必要があります。リールはプラスチック製を使用し、金属製のリールは使用しないで下さい。

(3)

異種フィルムの分離保管
銀塩フィルムと、ジアゾフィルム・ベシキュラフィルムは、同一のキャビネットや容器に入れず、それぞれ分離保管して下さい。後者は酸性ガスを発生させる場合があり、銀塩フィルムが影響を受けることがあります。

(4)

マイクロフィッシュの保管
積み重ねて保管する場合は、下部のシートに過度の荷重がかからないようにして下さい。

(5)

定期点検
2年に1度、抜き取り検査(目視、臭気、包材)をおこなって下さい。フィルムに異常があれば適切な処理が必要になりますので、専門業者または小社までご相談下さい。




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