明治39年12月、樋口傳を編集発行人として、書画骨董雑誌社からタブロイド判で創刊された月刊誌。昭和16年に、雑誌統制によって『茶わん』に吸収されるかたちで廃刊した。日本画や南画をおもに対象としたが、洋画・彫刻・工芸等の分野にもわたっている。充実した書き手・話し手による記事や寄稿のほかに、美術界をとりまく政治情勢、美術行政についての各種の情報、画家やコレクターの動静、各種ゴシップまで、コラム記事で細かく伝えている。また寄稿も岡倉覚三、大村西崖、鏑木清方、高村光雲のような美術家だけでなく、宮武外骨、大隈重信など様々な立場の人々によって行われており、日本だけでなく東洋全体の美術史・評論史の貴重な資料となっている。