著名人のいわゆる雑文やゴシップ、噂話、ルポルタージュなどの類は、いっとき大衆の興味を満たしはするものの、時が過ぎれば破棄され、その発行部数の多さにも関わらず、後世に残ることが少ない。
しかしそういうものにこそ、当時の世相・風俗がありのままに写され、後世の文豪・偉人も、同時代人として容赦なく俎上に載せられている。
関西大学名誉教授の谷沢永一氏はいちはやくその資料的価値を見出し、蒐集してきた。本集成は氏のコレクションから大正期の250点(明治期、昭和期に刊行されたもの各一点を含む)を精選したものである。それらは既に入手の難しい資料が多く、現在行われている歴史・文学・文化その他諸方面の研究に一石を投ずる貴重資料の宝庫である。
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