徴発物件一覧表

 欧米に遅れること百年、急速に列強の仲間入りをはじめた日本は、後の日清日露戦争をみちびく不穏な空気の中で自らの国力を計り有事に備えた。そうした目的で陸軍参謀本部等によって編まれた「共武政表」にはじまる一連の秘密統計が「徴発物件一覧表」である。つまりは将来的に徴発することの可能な物件の詳細なリストであって、その性質上、項目は細微をきわめる。明治22年の市町村合併までは旧村の、またそれ以降であっても調査年度によっては旧村名である大字にまで細分化され記載されているのが大きな特色である。
 これらの統計には、『帝国統計年鑑』『府県統計書』『府県勧業年報』など、既知の統計書には求めることのできない詳細な情報が含まれている。軍隊の移動などに必要な人材・物資・輸送手段・諸施設の実態から大工・蹄鉄工などの職人や医師・看護婦も調べており、流通史・輸送史の貴重な統計資料であるとともに村単位の生活史の研究資料でもある。これは、陸軍省の手で行われた秘密統計の全容をマイクロ化して、地域史研究の新しい局面がひらかれる可能性も期待している。

収 録 概 要
収録書目
編纂部局
調査時点
リール番号
リール数
共武政表 (第1〜4回) 陸軍参謀本部編 明治8〜13年
1〜6
6
徴発物件一覧表 陸軍省総務局編 明治16〜30年
7〜19
13
徴発物件表 (第1〜12師管) 陸軍省大臣官房編 明治34〜40年
20〜23
4
陸軍徴発物件表要覧 陸軍省総務局機密課編 明治34〜44年
24
1


原  本 75冊
解説目録 B5判 91頁
フィルム 35ミリ ポジティヴ ロール 24リール
価  格 \302,400(分売リール単価\14,700)


(価格は税込み)


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