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ここで21世紀のはじめに生きる若いみなさんにご提言したいのですが ─これは本日のテーマの一部でもあります─ 当時、限られた言語能力のほかに、別の障壁がありました。それは辞書や教科書、文法書の欠如ではなく、人の態度でした。明治日本は衝突の時代でもありました。植民地時代の当時、日本は列強から独立を保つことができるかという課題に向かい合っていました。そうした困難な時代における障壁のひとつが、傲慢さでした。ヨー
ロッパ人の日本人に対する傲慢さばかりではなく、日本人のヨーロッパ人に対する横柄さもありました。コミュニケーションの落し穴や危険性は恐ろしいものでした。そこで私がご提言したいことは、アーネスト・サトウや森有礼のような人物は別の意味においても際だった人たちだったということです。彼らは寛大であり、日本と西欧について真の興味をもち、学ぼうとする意欲をもっていました。彼らの寛大さと、学習への意欲は、様々な国や文化の人々と向かい合う今日のわれわれが見習わなければならない点です。
本日私が申しあげた事をまとめますと、コミュニケーションには障壁があり、また偉大な「コンサート・ピアニスト」がいる一方で、必死に何とか意志を伝えようとする人間もいます。しかし最も重要なことは、人間としてお互いに心を開き、お互いを受け入れ、そして曲がりなりにも伝えようとすること、我々が世界で直面している、相互理解の目的を達成しようと努力することにあります。今日の若い方々の挑戦は、継続して、集中して学びながら、新しいもの、予期せぬものに対し、つねに開かれた心を持ち続けることだと思います。
ありがとうございました。
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| 1. 講演にあたって |
2. 日本アジア協会設立 |
3. 日本アジア協会発足当時の時代背景 |
| 4. 言語とコミュニケーションの障壁 |
5. 言語能力の個人差 |
6. コミュニケーションの落とし穴 |