
◆◇◆ 第1回配本 ◆◇◆
|
![]() |
|
解題 前田達明(京都大学) 七戸克彦(慶應義塾大学) |
|
|
◆充実の解題に、関連2論文を併載。 |
本資料は、起草者であるボワソナード自身による旧民法正文の注釈書として最も重要なものである。しかし、元法律取調委員会の城数馬・森順正※らが翻訳を終える頃(明治26年)には、旧民法の施行が見合わされたため、今日に至るまで手稿のまま公刊されなかった幻の資料でもある。
城数馬…司法省法学校正則科第3期生。明治21(1888)年法科大学(現・東京大学法学部)卒業、司法省参事官補任官。同年10月法律取調事務兼勤を拝命。法律取調委員会解散後、大審院に転じ、明治25(1892)年には代言人となり、「弄花事件」で大審院長・児島惟謙の代理人として弁護に立つ。後東京市会議員、京城控訴院長、覆審法院長などを歴任。法科大学在学中から東京法学校(現・法政大学)の講師をつとめ、民法典論争時には明法会の発起人となり、『法律雑誌』『明法誌叢』等で論陣を張った。著書にアッペール『仏国相続法講義』(訳)、『日本民法義解』(共著)などがある。 森順正…ボワソナードの書生兼通訳。東京法学校教員を経て、明治19年(1886)年司法省民法編纂委員附、明治21(1888)年法律取調事務兼勤。著書に『日本民法義解』(共著)、ボアソナード『治罪法草案註釋』(共訳)、ボアソナード口述『民法原理法律不遡及論』(口訳)等がある。
本資料が旧民法正文の仏文理由書『エクスポゼ』(Expose)第2〜4巻(理由)部分に対応する翻訳であり、原著者がボワソナードであることを解明した、小林一俊(亜細亜大学)・池田真朗(慶應義塾大学)氏の論文を、本復刻では参考資料として併載した。
また、本資料には城・森らがボワソナードと「協議」し、「問合」(といあわせ)をしながら翻訳したとする書き込みがあり、『エクスポゼ』活版本との差異もあることから、単なる翻訳ではない。
ボワソナードによる仏文草案とその翻訳書の間にも同様な関係がみられる(詳しくは本資料集成第1期各配本解題を参照)。今後の研究が待たれるところである。
近時の民法解釈方法論争では、旧民法の草案を重視する立場と正文を重視する立場とがあり、本資料「民法理由書」も重要な論拠の一つとして取り上げられている。今最も注目度の高い資料であるといえよう。
| 復刻版と原典の対照表 |
||||
|
|
|
|
(全12冊) |
(全5冊) |
| 民法理由書一 |
財産編物権部一
|
|
|
|
| 民法理由書二 |
二
|
|
||
| 民法理由書三 |
三
|
|
|
|
| 民法理由書四 |
四
|
|
||
| 民法理由書五 |
五
|
|
|
|
| 民法理由書六 |
財産編人権部一
|
|
|
|
| 民法理由書七 |
二
|
|
||
| 民法理由書八 |
三
|
|
||
| 民法理由書九 |
四
|
|
|
|
| 民法理由書十 |
五
|
|
|
|
| 民法理由書十一 |
六
|
|
||
| 民法理由書十二 |
財産取得編一
|
|
|
|
| 民法理由書十三 |
二
|
|
||
| 民法理由書十四 |
三
|
|
||
| 民法理由書十五 |
四
|
|
||
| 民法理由書十六 |
五
|
|
||
| 民法理由書十七 |
六
|
|
|
|
| 民法理由書十八 |
七
|
|
||
| 民法理由書十九 |
八
|
|
|
|
| 民法理由書二十 |
九
|
|
||
| 民法理由書二十一 |
財産担保編一
|
|
|
|
| 民法理由書二十二 |
二
|
|
||
| 民法理由書二十三 |
三
|
|
|
|
| 民法理由書二十四 |
証拠編一
|
|
|
|
| 民法理由書二十五 |
二
|
|
||
| ボワソナード民法典資料集成 第II期 |
[書籍注文]
[Return]