資料の位置付け

 ボワソナード民法典の編纂過程の特徴は、ボワソナード起草の仏文草案の翻訳・邦文草案起草作業とその審議が2回繰り返された点にある。

 その1は、民法編纂局により作成された草案であり、右草案は、当時の立法機関である元老院に下付されるも内閣に返上され、その後元老院に再下付されるも法律取調委員会作成の草案と差し替える形で再び返上される、という経緯をたどった。

 その2は、法律取調委員会がボワソナードの仏文草案を新たに翻訳し直す形で作成した草案であり、右草案は、元老院審議の後、更なる修正が施され枢密院の諮詢を経て、いわゆる「旧民法」として、公布された。

 そこで、本資料集成では、関係資料を、(a)民法編纂局案の起草とその審議、(b)法律取調委員会案の草案とその審議の2期に分類して復刻することとした。

 このうち「前期」関係資料は、更に、(1)ボワソナードの草案起草開始(明治12年)から民法編纂局の活動(明治13年〜19年)に関する資料と、(2)元老院への下付・審議関係資料(明治19年〜21年)の2つに区分した。背表紙等ではこれを、「前期1」、「前期2」と表記してある。

 一方、「後期」に関する資料も(1)外務省法律取調委員会(明治19年〜20年)、司法省法律取調委員会(明治20年〜21年)の活動関係資料、(2)元老院への下付・審議(明治22年)関係資料、及び、(3)政府内部での草案修正と枢密院の審議関係資料(明治22年〜23年)、(4)公布(布告)及び元老院の事後検視並びにその後のボワソナード・法律取調委員会の活動関係資料(明治23年)の4つに分類した。本資料集成の背表紙では、これを「後期1」「後期2」「後期3」「後期4」と表記した。


1
2
3
4
 (a) 前期
  明治12年〜21年
前史・民法編纂局
(明治12年〜明治19年)
元老院
(明治19年〜21年)


 (b)後期
  明治19年〜23年
外務省/司法省
法律取調委員会
(明治19年〜21年)
元老院
(明治22年)
草案修正・枢密院
(明治22〜23年)
公布・後史
(明治23年─)

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