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昭和10年代を代表する2大文学同人雑誌の復刻版

復刻版 文藝文化

オンデマンド版
復刻版『文藝文化』 創刊号(昭和13年7月)〜終刊号(昭和19年8月)
全70号(合本7冊) 付別冊付録*
菊判(原型) 上製 3,824頁 各号の多色刷表紙を再現 
2007年5月刊 ISBN 978-4-8419-3003-0
定価94,500円(本体90,000円+税5%)
*別冊付録
   
A5判 並製 50頁 昭和46年刊
同人、同人の周辺の人による回想録
国文学、文学、思想の視角から書かれた解説3編
「文藝文化」総目次、執筆者別総索引


 『文藝文化』は、昭和十年代、日本固有の倫理意識に基づいて日本の古典美を謳歌した、独特の国文学雑誌といわれている。当時の国文学が考証一辺倒に堕していたのに対し、古典を自己の生き方において捉え直そうとした方法論が新鮮であった。創刊の辞冒頭には、次のように述べられている。「伝統の権威地に墜ちて、古典を顕彰するの醇風も亦地を払って空しい。日本精神の声高く宣伝せらるるあれど、時に現実粉飾の政論にすぎず。芸文の古典は可惜、功利一片の具と化して、無法なる裁断に任され、所謂国文学の研究は普及せるも、故なき分析と批判とに曝されて、古典精神の全貌は顕彰せらるべくもない。嗚呼、古典の権威は地に墜ちたり。今にして之が復活を想ひ、古典の黎明を呼ぶにあらざれば、我が古典の精神は終に喪はれんのみ。」

 くわえて、『文藝文化』が今日注目されるのは、自決した三島由紀夫が作家として成長した因縁の雑誌であり、また敗戦直後自決した蓮田善明が国文学者として燃焼した同人誌であること、さらに若き日の棟方志功が表紙・カットを担当しているという浪曼的要素によるところも大きい。
『文藝文化』が国文学史上、どのような位置を占めていたのか、また日本浪曼派との関係はどのようなものであったのか、その内包していた思想はいかなるものであったのかは、今日でさえ、明らかにされていない。これまで『文藝文化』に対しさまざまな批判が寄せられてきたものの、その発生根拠にまで立ち入った内在批評は、試みられていないのが実状である。

 三十年以上前に小社が復刻版を発行した折には、瞬く間に品切れとなった本誌をここに待望の再復刊がオンデマンドにより実現した。

近代主義の流れに抗し、日本固有のもっともあえかな、もっとも優美な古典美を謳歌した、独自の国文学雑誌

『文藝文化』表紙

当時、新鋭の学徒であった四名の同人、池田勉、栗山理一、清水文雄、蓮田善明が精魂込めて編集した古典研究の軌跡

蓮田善明の散華と三島由紀夫の華彩なデビューを飾った、強烈な浪曼的志向の同人雑誌

棟方志功の手による奔放な題字、馥郁とした表紙絵およびカット

国文学界の重鎮がそろって執筆 岡崎義恵、垣内松三、風巻景次郎、斉藤清衛、塩田良平、西尾実、久松潜一、吉田精一

その他の主要執筆者 青野季吉、伊東静雄、亀井勝一郎、唐木順三、木俣修、佐藤春夫、新保光太郎、高橋義孝、高村光太郎、中村草田男、丸山薫、保田与重郎、山口誓子

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関連書籍のご案内 『文藝文化』表紙

【オンデマンド版】
復刻版『日本浪曼派』
創刊号(昭和10年3月)〜終刊号(昭和13年8月)

全29号(合本4冊) 付別冊付録
A5判(原型) 上製 2,858頁 各号の多色刷表紙を再現 
2007年5月刊行 ISBN 978-4-8419-3002-3 定価68,250円(本体65,000円+税)

昭和10年代を代表する文学同人誌の復刻版。新保光太郎、亀井勝一郎ら6人によって創刊され、爾後、『青い花』同人の太宰治らが加わり終刊時では五十名以上の同人を擁する文学運動を展開、二十九号をもって終刊した著名な文学同人誌の復刻版。