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雄松堂書店出版事業部日欧交渉史東西交流叢書>横浜ものがたり -アメリカ女性が見た大正期の日本-

本牧界隈の風景

本牧界隈の風景(1919年)


 ひねもすテニスにブリッジに明け暮れる華やかな横浜外国人居留地。しかしそこはまた「赤裸々な人間関係の研究所でもあり、苛酷な人生の産物を容赦なく見せつける観測所でもあった」。1918(大正7)年、横浜にやってきた25歳のアメリカ女性ドロシーは、彼らの実態を軽い皮肉とユーモアをこめて描き出している。また日本語を学んだ彼女は、本牧村の人々をはじめとする居留地外の様々な職業・階層の日本人と一人の「移民」としてつきあい、欧米社会とは異なった良さを見出していく。彼女が住んだ横浜・山手に長く在住する訳者ならではの翻訳による決定版。

◇『モース伝』の著者によるみずみずしい異文化体験記。

◇読む楽しみがひろがる、わかりやすく詳しい注つき。

◆訳者(中西 道子)のことば
(原著を)一息に読み上げて驚いた。何と彼女は震災前に昔からの我が家から十分とかからない所に住み、学校へ行くのに毎日歩いて通った同じ通りを人力車で走りまわっていたのだ。彼女の見たこと聞いたこと感じたことは手に取るようにわかった。

(訳者あとがきより)

セオダテ・ジョフリー(ドロシー・G・ウェイマン)略歴
 1893年アメリカ・カリフォルニア生まれ。ブリン・マー女子大学その他に学び、1915年商社員チャールズ・スタフォード・ウェイマンと結婚。1918年来日。1922年に帰国後、夫との離婚、結核との闘病、三人の息子の子育てなど、数々の困難に直面するが、持ち前のバイタリティーで乗り越えていく。1925年処女作『横浜ものがたり』(原題:An Immigrant in Japan)を上梓。その後30年近く新聞記者として活躍。1939年ボストン・グローブ紙記者時代に特派員として世界一周の途上再来日を果たす。この間『モース伝』をはじめとする4つの伝記を本名ドロシー・G・ウェイマンで執筆。1975年ニューヨークにて死去。



横浜ものがたり -アメリカ女性が見た大正期の日本-

ISBN 978-4-8419-0251-8
定価3,045円
(本体2,900円+税5%)

目次より
私は日本に着いた移民/ピルグリムと赤ちゃんと/世界すれっからし講座/横浜外国人居留地/人力車で借家探し/蓮の花の国での生活/気まぐれなニッポンの気候/オクサンの知人達/使用人組合に振り回されて/日本語のABC/軍靴の足音/三千五百段の垂直の石段/ジンボハラ(神保原)の老紳士/異なる文明の深い溝/運命の正月/日本の村落で/愛想のよい氷屋さん/紙の壁と藁の床/珍味発見/人力車に揺られながら/お姑さんの登場/消え行く日本の美徳/サヨウナラ/その後のドロシー

横浜元町浅間坂風景

横浜元町浅間坂、中央の階段は百段(横浜開港資料館蔵)


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