雄松堂雄松堂出版日欧交渉史復刻版『週刊 ザ・ファー・イースト』

ジョン・N・ペンリントン (John Newton Penlington 1877-1936)

 アイルランド生まれの新聞経営者で、アルフレッド・C・W・ハームズワース(Alfred Charles William Harmsworth 1865-1922、称号Lord Northchffe)の創刊したThe Daily Mail紙(1896年創刊)の通信員として東洋に派遣され、わが国を中心に永年活躍したジャーナリストである。
 来日の正確な年月日は不詳ながら、来日後はThe Kobe Chronicle、The Japan Advertiserなどの英字新聞の編集を手がけ、明治45(1912)年に自ら週刊英字新聞The Far Eastを創刊した。わが国を中心に、東洋世界の政治、生活文化、歴史、経済等に関する最新情報を国内外に発信することが目的であった。ペンリントンの最も大きな業績をあげるとすれば、このThe Far Eastの発行と満州をめぐる日中間の軋轢を克明に描いたThe Mukden Mandate: Acts and Aims in Manchuria (Tokio: Maruzen) の刊行であろう。後者は、自らその序文で述べているように、実際に現地で情報収集をした上で整理されたものではなく、新聞記事等の要約によるものである。その刊行の翌年、初めての満州入りを実現するが、皮肉にも、そこで突然、中国人による暴徒に急襲され、無念にも落命した。


『週刊 ザ・ファー・イースト』