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ル・イブウ(LE HIBOU)
創刊号
●大正二年二月一日 木兎社
●与謝野晶子・茅野雅子・土岐哀果・秋田雨雀・中井宗太郎ら
「明星」、「三田文学」関係者、また早稲田ゆかりの人など多彩な人びとによる演劇・詩歌・美術が中心の雑誌で、表紙、裏表紙とも津田青楓。永井禾原(荷風の父)のキリスト教による葬儀の報告なども貴重。創刊号のみで終わった。
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異端
創刊号・第二号
●大正三年九月一日・大正四年一月一日 異端社
●室生犀星・萩原朔太郎・窪田空穂・尾山篤二郎・北原白秋・山村暮鳥ら
尾山篤二郎の編集発行になる文芸・美術全般にわたる雑誌。犀星・朔太郎・空穂・白秋研究には必見。とくに犀星らの「金沢より」の消息は興味深い。二号で廃刊。表紙は広川松五郎。
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智慧
第一号
●大正七年四月十日 阿蘭陀書房
●高村光太郎・水野葉舟・落合太郎
光太郎と葉舟による二人雑誌。落合太郎も参加。「自分達が心置きなく書ける小さな雑誌を」得るために創刊された。光太郎のロダン訳、書簡、葉舟の小品・詩などを含む。第二号は何度か予告されながら発行されなかった。「白樺」にも広告掲載。
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リラ
第一輯
●大正九年十月九日 リラの花詩社
●蔵原惟人・蔵原伸二郎・浅野晃ら
詩を中核に、のちのプロレタリア文学運動の理論家となる蔵原惟人と、その従兄の詩人にして小説家の蔵原伸二郎、転向ののち「日本浪曼派」に加わった浅野晃の、文学的出発期を示す重要な同人雑誌。一冊のみの発行で終わった。
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茜ぞめ
創刊号
●大正十年十一月一日 茜ぞめ社
●都筑省吾・山崎剛平・窪田空穂・山口剛・飯田正一・須藤あつしら
早稲田大学前稲門堂内に発行所をおいた早稲田系の短歌中心の同人雑誌。若い都筑省吾とのちの砂子屋書房主となる山崎剛平が中心。窪田空穂が声援を送り、山口剛らが顧問。表紙は須藤あつし。空穂周辺の人びとの信頼関係のはじまりが読み取れる。四冊出たといわれているが、確認されていない。
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新興
創刊号
●大正十三年二月一日 新興社
●平林初之輔・青野季吉・吉江喬松・片上伸・奥むめお・神近市子・水野葉舟・村山知義・神原泰・志賀直哉・萩原朔太郎・泉鏡花・千家元麿・木下利玄ら
関東大震災後の復興の「新興」という言葉で代表されるエネルギーを背景に創刊された総合雑誌。政治・経済・時代思潮についての二三八頁、小説・随筆・詩歌など文芸にかかわる一五二頁、あわせて四百頁近い。朔太郎の一文で発禁、創刊号が終刊号となった。
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ダムダム
創刊号
●大正十三年十一月十日 南天堂書房・ダムダム会発行
●萩原恭次郎・橋爪健・小野十三郎・林政雄・中野秀人・高橋新吉・壺井繁治ら十二人
アナーキズム、ダダ、表現主義など、それぞれの立場から自由に参加し、表現意欲を持つ前衛的文芸誌。巻末の広告ページには築地小劇場公演や雑誌「文芸時代」創刊号の広告もある。創刊号のみの発行。
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芸術運動
第一号
●大正十四年九月一日 藝術運動社
●新井紀一・神原泰・楠田敏郎・丸山定夫・鷹野つぎら
誌名の示すとおり、演劇・美術・詩の評論を中心とした同人誌。労働文学の新井、前衛芸術の神原、演劇人の丸山、島崎藤村門の鷹野ら各領域の人が参加。表紙は山村耕花の「布哇の影絵」。第一号のみの発行。
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春鶯囀
創刊号、第三号、第四号
●大正十五年一月一日、三月十五日、五月一日 春鶯囀詩院
●石橋貞吉(山本健吉)・原民喜ら
山本健吉の父石橋忍月にかかわる事項や山本による挽歌(詩)、文芸評論が掲載され、彼の文学的出発を示す点で重要。また、のち原爆にかかわる小説「夏の花」で有名になる原民喜の詩人時代の若き日がよみがえる。表紙は岸田劉生の草土社出身の河野通勢による優雅なもの。四号で廃刊となったが、二号は未見。
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没落時代
四月創刊号
●昭和四年四月一日 没落時代社
●尾崎士郎・萩原朔太郎・浅見淵・雅川滉(成瀬正勝)・伊藤永之介・久野豊彦・榊山潤・川端康成・中河与一・中野秀人ら
大森馬込時代の尾崎士郎が中心となって創刊した雑誌。尾崎は三号で廃刊したと回想しているが、確認されているのは四月創刊号のみ。次の「新文学準備号」につながる。プロレタリア文学運動に対しての当時の知識人のやりきれなさを示す誌名、内容。表紙は中川紀元。
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