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雄松堂書店出版事業部>複刻版 片袖 与謝野鉄幹 編 全三冊


『明星』の最初期、与謝野晶子の「みだれ髪」刊行直後の鉄幹による編集

複刻版 片袖 与謝野鉄幹 編 全三冊 

監修 早稲田大学図書館
底本 早稲田大学図書館今井卓爾文庫
解説 篠 弘
 (歌人・評論家 現代歌人協会会長 愛知淑徳大学教授)

変型袖形(185×102ミリ)紐綴じ
クロス製四方帙入り 別冊解説つき
2005年4月刊 ISBN 978-4-8419-0384-3
定価42,000円 (本体価格40,000円+税5%)

複刻版 片袖 全三冊  与謝野鉄幹 編

■独特の袖の形の判型、紐綴じ、結城素明の表紙画を忠実に再現

■書物装幀の歴史の上でとりわけユニークな存在

■原本は稀書中の稀書、国内に数部をかぞえるのみ

 明治から大正にいたる60年間の近代の詩歌書は、伝統的な和装本から出発し、洋装本となるまでには十数年かかっている。洋装本が出現して普及浸透したのが明治20年代で、30年代にはいると造本、装幀への関心が高まり、多種多様な判型の詩歌書が刊行されていった。島崎藤村や土井晩翠らの詩業が花ひらいたが、さらに強烈な個性を現わしたのが与謝野鉄幹・晶子であった。ふたりが近代詩の強力な推進者であったことはいうまでもないが、さらに、詩歌集の造本、装幀にも大きな足跡を残した。そこに鉄幹・晶子の詩歌に対する旺盛で意欲的な姿勢をみることができる。なかでも、際だっているのが明治34年の出版で、鉄幹の「鉄幹子」、「紫」、晶子の「みだれ髪」、さらに「片袖」が出たのがこの年である。

 「片袖」は東京新詩社発行の定期刊行を予定した詩歌集。与謝野鉄幹編、表紙は結城素明画。第1集は明治34年9月25日発行、第3集まで三冊確認されている。その変型袖形の装幀は近代詩書中でも稀有なものである。

原本

内容と著者について

第一集:明治34年9月25日発行
44頁
第二集:明治34年12月12日発行
93頁
第三集:明治35年3月1日発行
82,11頁

第一集は蒲原有明作詩「草嫩」「暮春」など四編、与謝野鉄幹の「武蔵野」など三編。

第二集は平木白星の「日本国歌」「亜細亜」、ほかに滝沢秋暁、横瀬夜雨、桑田春風などの作八編を収録。

第三集は平木白星の詩のみで、本文は「心中おさよ新七」、付録は「図南の詩」。

エッセイ 馬場あき子『片袖』を語る―― 清婉と雄渾


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