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雄松堂書店出版事業部英語・英米文学アメリカ文学ライブラリー>第3巻 ハーマン・メルヴィル事典

A−Zで引きやすい事典形式の作家別事典シリーズ
各巻における該当作家の専門研究者が翻訳から校正までを担当し、一貫性のある充実した内容
アメリカ文学ライブラリー

監修
前田 絢子(フェリス女学院大学教授)
荒 このみ(東京外国語大学教授)

アメリカ文学ライブラリー 第3巻

ハーマン・メルヴィル事典
Herman Melville, 1819-1891

R・L・ゲイル 著
福士久夫(中央大学教授) 訳

原著:The Herman Melville Encyclopedia(Greenwood Press, 1995. 0-313-29011-3)

菊判 上製 クロス装 718頁
2008年5月刊 ISBN 978-4-8419-0367-6

定価21,000円(本体20,000円+税5%)

『白鯨』を読みこなすために
 ―メルヴィル研究者とファンのための1冊!

本書の構成

本文約2,030項目(ABC順)
項目訳語一覧(五十音順)
メルヴィル年譜
メルヴィル著作一覧
参考文献

いまや世界的な文豪と目される19世紀アメリカ作家ハーマン・メルヴィル(1819-1891)は、日本では、かつて片脚を白鯨モービー・ディックにもぎとられたエイハブ船長の復讐譚である海洋文学小説『白鯨』が圧倒的に知られている。昭和16年(1941)にはじめて翻訳されて以来これまで11回翻訳され、新しいところでは2004年に八木敏雄訳が岩波文庫で刊行された。また物語は、ときは19世紀半ば、アメリカ捕鯨産業が極東の基地を求めて船を繰り出した時代の海洋―日本沖も舞台となっており、さらに本文中に盛り込まれた鯨学・海洋・気象・船舶操縦の知識は博物学的で日本人にとって馴染み深い。
アメリカにおいては、『白鯨』はアメリカ文化の神話といわれている。その内容が象徴性に富むことから、最近では、モービー・ディックをテロリストに、それを執拗に追い求めるエイハブ船長をブッシュ大統領に喩えるむきさえある。
『白鯨』でこれほど人気のメルヴィルだが、実はさまざまな顔を持っている。自らの捕鯨船乗組員としての体験を活かした初期の海洋冒険小説『タイピー』から、ニューヨークを舞台にした実存主義文学のはしり「バートルビー」、キリスト教文明の根幹へ挑戦状を突きつけた後期の『詐欺師』や未完の『ビリー・バッド』まで、その作風は多彩で幅広く、この作家ほど一般読者の抱くイメージとかけ離れた作家も少ない。なぜならあまりに難解で幅が広いからであるが、本書こそ、それら難解な作品を読むにあたっての各種さまざまな手がかりを与え、さらにメルヴィル研究の進展に役立つ1冊である。

<訳者あとがき>より
 メルヴィルその人、メルヴィルの家族、親類縁者、友人、彼と触れるところのあった人々、及びメルヴィルの全作品に関する情報を満載した事典があれば、だれしも飛びつきたいところである。本書原典によって、メルヴィルを論ずる際の、これまで気づいていなかった視点をいくつも獲得することができた。本書は個々の項目が役に立つだけではなく、通読することによって大きな効果を発揮する種類の事典である。


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