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雄松堂書店出版事業部英語・英米文学アメリカ文学ライブラリー>第9巻 セオドア・ドライサー事典

A−Zで引きやすい事典形式の作家別事典シリーズ
各巻における該当作家の専門研究者が翻訳から校正までを担当し、一貫性のある充実した内容
アメリカ文学ライブラリー

監修
前田 絢子(フェリス女学院大学教授)
荒 このみ(東京外国語大学教授)

アメリカ文学ライブラリー 第9巻

セオドア・ドライサー事典
Theodore Dreiser, 1871-1945

キース・ニューリン 編
村山淳彦
(東洋大学教授)

原著:A Theodore Dreiser Encyclopedia (Greenwood Press, 2003. 0-313-31680-5)

菊判 上製 クロス装 552頁
2007年9月刊行 ISBN 978-4-8419-0375-1

定価18,900円(本体18,000円+税5%)

セオドア・ドライサーについて

アメリカ文学研究の歴史を通じてもっとも毀誉褒貶の激しかった作家、ドライサー。1991年には国際セオドア・ドライサー協会が結成されるなど、今日ではアメリカ文学最重要作家のひとりとして確固たる地位が認められるようになってきている。19世紀末に出現し始めたアメリカ的大都会の光と闇。ドライサーが確立した「都市小説」は、都市に生きる夢、希望、挫折、孤独を描いて現代に通じる。

<原著序文>より
 20世紀全体にわたってセオドア・ドライサーの文名は、おそらくたいていの作家よりも浮き沈みが激しかった。彼が大いに賞賛された理由は、自分自身の経験のまっただなかから出発して勇敢に正直に書いたこと、窮屈な「ピューリタニズム」を攻撃したこと、強大な社会的諸力にとらわれて苦しんでいる平俗な男女に憐憫を寄せたことなどである。冷戦の到来や保守的なニュークリティシズムの勝利とともに、ドライサーは奇怪な骨董のように見られることが多くなった。しかし、1960年代になると、若手の批評家たちがドライサー・ルネッサンスを開始し、それは今日まで続いている。一時はノーベル文学賞受賞確実と目されていたドライサーは、死後半世紀経っても読者をひきつけている。合衆国では、ドライサーは学部でも大学院でも広く取りあげられ、『シスター・キャリー』はアメリカ小説に関する授業でもっとも頻繁に課題図書に選ばれているし、彼の短編小説数編は文学アンソロジーの定番作品になっている。

<訳者あとがき>より
 ドライサーの作品は、19世紀末以降のアメリカ社会の文化や歴史を考察するための重要な手がかりに満ちているというにとどまらず、私たちがいま生きている現代社会や、そのなかでもがいている人間についていまなお鮮烈な洞察を含み、新しい世代の読者の共感を獲得している。今後のドライサー研究は、アメリカにおける地道な作家研究がドライサーについて明らかにしえた到達点をあますところなく見せてくれている本書を共通の基盤として出発しなければならないであろう。


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