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雄松堂書店出版事業部英語・英米文学アメリカ文学ライブラリー>第15巻 トニ・モリスン事典

A−Zで引きやすい事典形式の作家別事典シリーズ
各巻における該当作家の専門研究者が翻訳から校正までを担当し、一貫性のある充実した内容
アメリカ文学ライブラリー

監修
前田 絢子(フェリス女学院大学教授)
荒 このみ(東京外国語大学教授)

アメリカ文学ライブラリー 第15巻

トニ・モリスン学会翻訳賞受賞!
トニ・モリスン事典
Toni Morrison (1931- )

エリザベス・A・ボーリュー編
荒このみ
(東京外国語大学教授)

原著:The Toni Morrison Encyclopedia(Greenwood Press, 2003. 0-313-31699-6)

菊判 上製 クロス装 368pp.
2006年6月刊行 ISBN 978-4-8419-0374-4

定価15,750円(本体15,000円+税5%)

トニ・モリスンについて

第1作の『青い目がほしい』から第7作の『パラダイス』までの長編小説を取り上げている。(その後出版された長編小説には『ラヴ』がある。)
論文と呼べるほどの長さの項目説明・解釈を多く取り入れ、モリスン文学を多角的な視点から、より深くより豊かに理解する助けになるように目論まれている。

本書の構成

本文約200項目(ABC順)
項目訳語一覧(五十音順)
モリスン年譜
モリスン著作一覧
参考文献

<原著序文>より
 トニ・モリスンの全作品を、登場人物の言葉を借りてひとことで要約するとしたら、『ソロモンの歌』のパイロットによる「人生は人生よ。尊いものなの」という一語に尽きるだろう。じっさい、モリスンの作品は人生模様にぎやかである―じっくり吟味された人生・吟味されていない人生、勝利に輝く人生・悲劇の人生、つまらぬ軽んじられた人生・はなやかな知名人としての人生。本事典の準備のためにモリスンの作品を読み直しながら、モリスンの書く衝動は、まさに人生そのものにあるのだと了解した。それ以上崇高なテーマがあるだろうか。

<訳者あとがき>より
 モリスン研究は端緒についたばかりだと私は感じている。難解だといわれるその文体の分析ですら、まだ十分にはなされていない。とりわけモリスン独特の隠喩や暗喩の意味、ひとつひとつの単語に込められた意味さえ、その文脈において詳しく解釈せねばならないが、それもまだこれからさらに深めるべき研究課題として残っている。そして何よりも、集合的歴史体験であった奴隷制度の記憶を、モリスン文学がどのように捉え、描き出しているのか。各作品を詳細に検討しながらモリスン文学は読み継がれていかねばならない。そのように豊かな解釈をひそませているモリスンの作品を繰り返し読み、その内容の読解を私たちの魂と響かせながら進めていくとき、私たちは、アメリカ文学の今を知ることになるだろう。またアメリカ社会に生きるアフリカン・アメリカンの心理的状況を垣間見ることになる。そしてアフリカン・アメリカン文学の「アメリカ的精神」を解き明かすことになる。
 本事典の意図は、小さな項目をたくさん立てながらモリスン作品の登場人物・細部の事実を客観的に記憶するところにあるのではなく、論文と呼べるほどの長さの項目説明・解釈を多く取り入れ、モリスン文学を多角的な視点から、より深くより豊かに理解する助けになるように目論まれている。この事典を読みながら、モリスン読者はさらに独自の見解を発展させる契機とすることができるだろう。そのような使いかたが可能な事典である。


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