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雄松堂書店出版事業部日欧交渉史>Things Japanese(日本事物誌)

時代の移り変わりを映した名著「日本事物誌」
初版から第6版まで 全7冊の復刻版
Things Japanese(日本事物誌)

 B. H. チェンバレンの "Things Japanese" は「日本事物誌」と訳されてひろく知られている。各項目についての半頁から数頁の解説がアルファベット順に並べられた、一種の日本文化事典としておもしろい読み物である。チェンバレン解説文は、日本と日本人に対する深い理解と親愛を感じさせる。さらにそれ以上に興味をひくのは、文中に見え隠れするチェンバレンの鋭い皮肉とユーモアである。
 初版が出版された1890年は、前年に大日本帝国憲法が発布され、第1回帝国議会が開催されるなど近代国家としての歩みを始めた年にあたり、その後、日清日露戦争、日英同盟の成立などを経て、大逆事件、日韓併合、関東大地震、満州事変、日中戦争などが続いて国家も社会も、文化も人心も、激しく変化していった。
 日本の移り変わりを見つめながら、つねに時代に対応すべく内容を改めて半世紀の間「日本事物誌」を刊行し続けたひとりのジャパノロジストの冷徹な目をとおして、今、日本近代史を見直すことの意義は大きい。

  ◆ B. H. Chamberlain 著 解説/楠家重敏
  ◆ A5判 上製 全7冊 付解説(A5判 36頁)
  ◆ 定価126,000円(本体120,000+税5%) ISBN 978-4-8419-0284-6

初 版: 1890年(明治 23年) 140項目
第2版: 1891年(明治 24年) 163項目(新設 29、削除6)
第3版: 1898年(明治 31年) 171項目(新設 11、削除3)
第4版: 1902年(明治 35年) 187項目(新設 21、削除5)
第5版: 1905年(明治 38年) 188項目(新設 1、削除0)
増補版: 1927年(昭和 2年) 191項目(新設 3、削除0)
第6版: 1939年(昭和 14年) 190項目(新設 3、削除4)

写真は、第6版のための書き入れがある第5版で、毎回版を新たにするたびにこのように多くの箇所が書き直されていった。

(Basil Hall Chamberlain, 1850-1935)
イギリスのポーツマスで生まれる。23歳で来日しお雇い外国人として日本に滞在する。海軍兵学寮御雇教師や、帝国大学文科大学教師をつとめた。日本語・日本文学を研究して日本アジア協会などで発表し、イギリス人の日本学者としてサトウ (Ernest Mason Satow)、アストン (William George Aston) に続いた。門弟に、上田万年、芳賀矢一らがいる。1911年日本を去り、スイスのジュネーブで85歳で没した。著作には "Things Japanese" のほか、『古事記』の英訳や、上田と連名の『日本の古代語彙』、『鼠はまだ生きてゐる』等がある。


推薦文
ON B. H. CHAMBERLAIN (President, Asiatic Society of Japan)Erich Berendt
比較文化研究にこの名著を (日本大学法学部教授/日本仏史学会会長)富田仁

[本文サンプルページ]
"Bowing to the Emperor's Picture"「御真影礼拝」第4版より追加
"Chauvinism"「狂信的愛国主義」第2版より追加
"Foreign Employes in Japan"「お雇い外国人」第2版より追加
"The Invention of a New Religion"「新宗教の発明・武士道」第5版増補版より追加

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