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政治・経済・統計

地域マネジメントと起業家精神

影山喜一 編著

書籍画像:地域マネジメントと起業家精神

A5判 並製 約220pp. 2008年6月刊 
ISBN 978-4-8419-0498-7

定価3,150円(本体3,000円+税5%)

 近代日本の工業化の礎となった「組織された起業家精神」は、故中川敬一郎先生がガーシェンクロンの後発国発展モデルに工夫を施された概念である。それを現代の日本に応用するよう改良したものが、本書のベースをなす現代版「組織化された起業家精神」にほかならない。この内容と形態を一新したエートスの構築に成功するか否かが、難問の山積する地方(の地域)を甦らせる上で鍵となるにちがいない。

 現代版「組織化された起業家精神」に裏打ちされた地域のリーダーが最新の経営諸理論を身に着けることで、中央陳情と行政頼みしかしてこなかった地方(の地域)が自力で次々押し寄せる困難を克服できるようになる。それが、本書の願いである。理論篇と実証篇に分けて代表的なテーマを取り扱ってはいるが、地域の直面する問題の多様性や複雑さと比べると見劣りする。ギャップは、読者に埋めていただきたい。

 本書でいちばん強調したい点を1つ挙げるとすれば、未開発・未使用の能力や資源を外のニーズに合わせて製品化し売り込む、地域の住民を核とする自立した動きがぜひとも生まれねばならないということである。その場合の「外」は、全国さらには世界を意味する。日本の苦悩する地域が地球の果ての地域と結ぶ互恵的関係こそ、地域内のパフォーマンス向上と並んで地域マネジメントが論じたい対象といってよい。

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