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ケンブリッジ大学
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中世から続く大学には、そこならではの変わった出版物がある。例えばケンブリッジのコレッジで、正式なディナーの前後に学生や教員が読み上げるラテン語のお祈り(graceという)を集めた書物がある。これを見ると、歴史が長ければ長いほど、祈りの文章も概して長い。ヘンリー7世の母でヘンリー8世の祖母に当たるレディ・マーガレット・ボーフォートが創設したセント・ジョンズ・コレッジやクライスツ・コレッジでは、その長い祈りの中に必ず彼女の霊安かれという一文が入る。一方、戦後にできた大学院生用のコレッジでは、ほんの2,3の単語で終る。
また、6月に行われる名誉学位授与式では、大学から任命された演説官がラテン語で学位授与の理由を朗々と読み上げる。演説に巧まざるユーモアを盛り込むことで知られた人気者の演説官が引退すると、ほどなくそのラテン語演説集が出版される、という具合だ。ともに、ケンブリッジの関係者しか関心がないものだろう。