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1970年代半ばにケンブリッジ内外にあった古書店は他にも、Bowes & Bowes, Peter Wood(演劇)、Hammond, Jean Paine, Derek Gibbons (現在のThe Haunted Bookshop), David Bickersteth, Adam Mills とさまざま存在しました。もう存在しないか、あっても目録を出さないかのどちらかです。
その中で、今も中心地で頑張っているのが、G. David書店です。ここは学生時代から通った研究者が蔵書を売ったりする場所として知られています。わが恩師の故デレク・ブルーア教授の蔵書も生存中から、また死後も大量に売られました。最近では、19世紀英国小説の研究で知られたイアン・ジャック教授の旧蔵書が現れたので、聞いてみると、前年に逝去されたということでした。このように、偉大なケンブリッジの学者コレクターが書き込みをした手沢本(Association copy)がここでは無造作に出てくるのです。
現在ケンブリッジで書店を営んでいるのは、2,3軒に過ぎません。街のマーケットにも本屋はありますが、良書は少ないようです。
書物文化といえば、1970年代のケンブリッジでは、国際的に有名はレタリング・デザイナーのデイヴィッド・キンダズリー、ウィリアム・モリスの流れを汲む私家版のランパント・ライオン・プレス、それに第1級の皮革製本とマーブルペーパーで知られたシドニー・コッカレルの工房がありました。私を訪ねてこられた庄司浅水氏や反町茂雄氏をこういった場所にお連れしたのも懐かしい思い出です。この中ではキンダズリー工房だけがリーダ夫人によって継承されています。
また、ケンブリッジ大学にはEdward Capell Society という愛書家倶楽部もありました。年齢も地位も関係なく本好きが集まり、情報を交換することができました。本好きにとっては至福のひと時でした。ところが、学生メンバーが一人もいないため、この倶楽部もいまや休眠状態とか、オクスフォードも同じです。ああ、こぞの雪いまいずこ
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