「ゴールドスミス・クレス」
The Goldsmiths'-Kress Library of Economic Literatureが
オンラインになりました
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The Making of the Modern World (MOMW) は、15世紀半ばから1850年までの経済学史・経営史・社会思想史を中心とする社会科学関係の書籍61,000点、および同年代に創刊された定期刊行物445点を収録し、フルテキスト検索を可能にする一大データベースです。収録資料はロンドン大学ゴールドスミス文庫(Goldsmiths' Library of Economic Literature, University of London)とハーバード大学経営大学院クレス文庫(Kress Library of Business and Economics, Harvard Business School)の蔵書を原本としており、総ページ数は1200万ページにもおよびます。
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イギリスの経済学者H.S. フォクスウェル(1849-1936)の膨大な蔵書を核に形成されたゴールドスミス、クレスの両文庫は、社会科学系の歴史的コレクションとして望みうる最高のものであると言われ、世界各地から多くの研究者をひきつけてきました。1973年に両文庫の蔵書が Goldsmiths'-Kress Library of Economic Literature としてマイクロフィルム出版されると、またたく間に世界中の学術図書館の所蔵するところとなり、「GK」なしに社会科学分野で本格的な歴史研究は成し得ないと言われるまでになりました。The Making of the Modern World は、このマイクロフィルム版の収録資料すべてをデジタル化し、詳細な書誌情報とOCR生成されたフルテキストを合わせてデータベースとしたもので、GKコレクションの利便性・有用性を飛躍的に高めるものです。
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The Making of the Modern World の収録資料の分野は、経済学・経営学関係を中心にしながらも、政治、社会、地誌、農業、漁業、鉱業、商業、工業、土地、測量、穀物法、人口、移民、交易、製造、交通、輸送、密輸、海賊行為、植民地、金融、通貨、租税、社会秩序、刑罰、組合、奴隷制、宗教、社会思想、社会主義ときわめて多岐にわたっており、社会科学全般にわたる学際的な研究を可能にします。特に経済政治思想史に関してはヨーロッパ言語で書かれた重要な著作のほとんどが収録されており、複数の版を含むものも少なくありません。また、無名の著者による時事問題についてのパンフレット類も大量に収録されており、これらは一次資料としてきわめて貴重です。
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文中の一語一句まで探し当てるフルテキスト検索により、文献のタイトルだけからは推測できない意外なコンテンツの発見や、これまでの調査の網から漏れていた文献を拾い出すことが可能になります。従来、こうした資料の利用は主に経済思想史・社会経済史の研究者に限られていましたが、The Making of the Modern World では関心のある主題やキーワードに沿ったピンポイントの探索が可能になったことで、文学史、女性史、科学技術史など社会・人文科学の広い範囲に応用されることも期待できます。
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The Making of the Modern World の収録年代である15世紀後半から19世紀前半にかけての約400年は、周知のとおり、西ヨーロッパ世界が封建制を脱し、大航海時代と科学革命をへて産業革命をなしとげ、近代市民国家の成立をみた時代にあたり、西欧世界の国際的優位を決定づけた様々な技術的・社会的発展はこの時代に起こりました。また、モア、マン、ロック、マンドヴィル、ケネー、ヒューム、スミス、テュルゴ、ベンサム、サン=シモン、マルサス、リカード、シスモンディ、セー、マカロック、プルードン、マルクスなどの優れた経済学者・社会思想家が登場し、社会科学理論の基礎が打ち立てられた時代でもありました。この時代の欧文社会科学系資料を網羅するThe Making of the Modern World は、西欧における「近代」のルーツをさぐる上で、また、近代が残した様々な課題を追求する上で、きわめて有益な資料集成であるといえます。 |